戦略外通告と18時間労働の果てに。地方営業マンの「逃げ場」を作った理由​

こんばんは。

地方にひっそり佇む営業酒場の店主、bspです。​

今日は、私がなぜこの「場」を開くに至ったのか、その少し泥臭い歩みをお話しさせてください。​

私は現在、地方ルート営業として17年目を迎えています。今でこそ「全国1位」という実績を提げ、自信を持ってお客様の前に立っていますが、ここまでの道のりは、決してスマートなものではありませんでした。​

振り返れば、会社を辞めたくてたまらなかった瞬間が2回あります。​

一度目は、配属直後の1年間。同期が次々と担当を持ち、戦力として数えられていく中、私だけが1年もの間、担当を与えられませんでした。「お前はまだ早い」「任せられない」。事実上の戦略外通告でした。仕事の覚えは絶望的に遅く、同じミスを繰り返す。コミュニケーションも取れない。「自分は社会に必要とされていない」という感覚。あの時、何もしなくていいはずの「暇」が、どれほど精神を削り取る凶器になるかを思い知りました。​

二度目は、10年が経過した頃。皮肉にも、今度は「過剰な期待」が私を襲いました。人員削減により10人いた営業所が、私一人になったのです。

引き継ぎもないまま舞い込むクレーム、朝6時から深夜12時までの労働。家では生まれたばかりの子供の夜泣きをあやし、家事をこなし、朦朧とする意識でハンドルを握る。そんな「致死量の仕事」に押しつぶされる日々が5年続きました。​

「孤独な暇」と「孤独な多忙」。その両極端な地獄を、私は這いつくばって通り抜けてきました。

​転機となったのは、自分が「落ちこぼれである」と認めたことでした。優秀になろうとするのをやめ、失敗を分析し、泥臭くルーティンを積み上げる。

その結果、いつしか実績は全国トップに。皮肉にも、あれほど辞めたかった会社で、誰にも負けない自信を手に入れていたのです。​

しかし、ふと思いました。今の私を救ったのは、華やかなセールステクニックではありません。「明日もなんとか会社へ行く」ための、ささやかなコツと、誰かに弱音を吐ける場所でした。

​厚生労働省のデータでは、大卒3年以内の離職率は約34%に達します。特に地方配属された若手は、相談相手も少なく、かつての私のように「自分は無能だ」と一人で膝を抱えているかもしれません。

​だからこそ、私はこの場所を作りました。

ここは、トップセールスを目指すための道場ではありません。「仕事を、しなやかに継続できる自分」を取り戻すためのオアシスです。​

人より多く失敗し、一度は捨てられかけた私だからこそ、伝えられる「生存戦略」があります。

仕事に正解を求めすぎて疲れた時は、いつでもこの酒場の暖簾をくぐってください。​

では、今夜はこの辺で。

あなたの明日が、今日より少しだけ軽やかになることを願って。​またお会いしましょう。

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