「強制終了」の時代に、どう営業の“厚み”を稼ぐか。

​こんばんは。

地方営業酒場の裏・営業マンbspです。

​「働き方改革」という美名の下、皆さんのPCは今夜も無慈悲にシャットダウンされていますか?

​私の職場も例外ではありません。時間が来れば画面は暗転し、強制的に「仕事ができない体」にされます。しかし、皮肉なものです。物理的な作業時間が削られても、市場から求められる成果の総量は1ミリも減ってはいない。むしろ、効率化の波に押され、密度だけが濃くなっています。

​正直に申し上げましょう。私は今、猛烈に「もっと仕事がしたい」と渇望することがあります。

​もちろん、夜6時を過ぎれば顧客からの電話は止み、家族や趣味に充てる時間は増えました。それは間違いなく「善」です。しかし、一人の営業屋として、心の底で拭いきれない強烈な危機感があります。

​■ 「修羅場」という名の教育コストが消えた

​私たちがかつて経験した、あの狂気じみた物量。

クレーム対応で精神を削り、商談で冷や汗を流し、その足で事務所に戻って深夜まで事務処理に没頭する。

​「ライフワークバランス」の対極にあるようなあの時間は、決して無駄な苦行ではありませんでした。圧倒的な物量と絶望的な負荷の中に放り込まれて初めて、人は「思考のショートカット」を覚え、引き出しを増やし、土壇場での胆力を養います。

​今の若手営業マンはどうでしょうか。

PCが消え、守られた環境にいる彼らは、この「厚み」を蓄積する機会を構造的に奪われています。AIが事務作業を代替する時代だからこそ、逆に「人間にしかできない泥臭い経験値」の差が、数年後に埋めがたい格差となって現れるはずです。

​■ 営業の「聖域」を奪還せよ

​では、この制約だらけの時代に、私たちはどう自分を鍛えればいいのか。

​答えは一つ。「事務屋」としての自分を捨て、「表現者」としての時間を強制的に作り出すことです。

​社内で完結するタスク、調整、データ入力。これらは、たとえ自分がやった方が早くても、丁寧に、かつ戦略的に周囲へ、あるいはシステムへと放り投げてください。空いたその足で、迷わず顧客の懐へ飛び込むのです。

​なぜか。

画面越し、電話越しの人間は、平気で嘘をつくからです。

​「検討します」「予算がありません」「満足しています」

そんな言葉の裏側にある、喉に引っかかったような本音。それは、相手の視線の揺らぎ、手の動き、あるいは沈黙の長さといった、対面でしか感知できないノイズの中にだけ存在します。

​■ 「嘘」を愛せる営業になれ

​これからの営業に求められるのは、正論を吐くことではありません。

顧客が自分でも気づいていない「嘘」を優しく剥がし、本音を救い上げること。その対人経験の密度こそが、AIには決して真似できないあなたの「資産」になります。

​限られた時間の中で、誰よりも多くの「本音」に触れること。

強制終了されるPCを恨むのではなく、その制約を「外へ出るための口実」に変えていきましょう。

​本物の営業の面白さは、いつも画面の向こう側、シャットダウンされたその先にあります。

​それでは今夜はこの辺で。

また、現場でお会いしましょう。

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